発展 evolution 2005 3 9

 ゲーム機に対して、厳しいことを書いてきましたが、
ゲーム機が、すべて悪いと言っているわけではありません。
 精神的にも知的にも、発達段階にある子供にとって、
ゲーム機は好ましくないと言っているのです。
 逆に、大人にとって、ゲーム機は、
気分転換にも、ストレス解消にもなるでしょう。
 将来、高性能化したゲーム機が、どうなるか、わかりませんが、
超高性能のCPUが搭載されることを考えると、
ゲーム機が、人間のパートナー的な存在に発展するかもしれません。
 ペットが、人間を癒やしてくれるように、
ゲーム機が、人間を癒やしてくれるような「ゲーム機を超えた存在」、
つまり、ペットのような存在にもなるかもしれません。
 あるいは、人間型ロボットと融合して、
人間を助ける存在となるかもしれません。

精神的な公害 spiritual pollution 2005 3 4
 1990年代を、「失われた10年」として、
政府の経済政策の失敗を非難する声が多いですが、
民間企業には、全く、問題がなかったとは言えないでしょう。
 民間企業も、「失われた10年」を作った張本人と言えます。
たとえば、テレビ局が「お笑い路線」を進めた結果、日本は、どうなったのか。
 日本人みんなが、「お笑い路線」になってしまい、
「真面目に勉強する人」や
「真面目に働く人」が、バカにされる雰囲気ができてしまったのです。
「努力」という姿勢や言葉が、「格好悪い」とか「ダサイ」と言われるようになったのです。
これは、テレビ局が、まき散らした「精神的な公害」と言えるでしょう。
 また、ゲーム機メーカーが、子供や若者に、
ゲーム機を売り込んだ結果、日本は、どうなったのか。
 ただでさえ、テレビを見るから勉強時間が減っているのに、
その上、ゲームまでやったら、勉強時間がゼロになってしまうでしょう。
これもまた、ゲーム機メーカーが、まき散らした「精神的な公害」と言えるでしょう。
 視聴率が取れれば、見境なく、下品な番組を作ってしまうテレビ局。
売れれば、何でもいいと考えるメーカー。
 いつまでも、こうした「精神的な公害」を流し続けるならば、
政府は、こうしたテレビ局やメーカーを規制すべきです。
 日本には、資源がないことを忘れています。
日本にある資源は、人的資源だけです。
 それなのに、真面目に勉強しなくて、どうするのか。
真面目に働かなくて、どうするのか。

































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